そらとり

手術後のクラニオ
2019/09/17 クラニオ・ケーススタディ
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名古屋市 稲沢市 一宮市のクラニオセイクラルセラピー そらとりです

 

朝晩が気持ちのいい季節ですね!

さて、今日は久しぶりにクラニオのお話を少し。

手術の前後にはクラニオが有効ということは、

イギリスのクラニオ協会でも言われていることです。

その理由の1つに、精神的に落ち着きいい状態で手術に臨むことができ、

術後の回復も早い、ということが挙げられます。

緊張・興奮状態にあるより、副交感神経がしっかり安定した状態の方が、

出血が少なく済み、また治癒力が働きやすいということです。

 

ですが今日、特にお話したいのは、もう1つの理由です。

それは「膜」に関することです。

膜と聞いて、みなさんは何を想像されますか?

鼓膜?粘膜?くも膜?ゆめまくらばく??

最近は、「筋膜ストレッチ」なる本が書店の健康コーナーのところに平積みされていたので、

もしかしたらそれを手にされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

筋肉を包む薄い膜のことを筋膜といいます。

まだあります。

それぞれの内臓を包む膜もそうです。

 

その膜の世界がこれまたマニアックであまり一般的ではないのですが、

クラニオなど、一部のセラピーではものすごく重要視しているところです。

なぜか?

膜っていうのは、数珠つなぎになったソーセージのように、

各臓器、筋肉とつなぎあっています。

ですので、ある個所が突っ張って動きが鈍くなると、

それは、隣やはたまた遠くの組織にまで影響を及ぼしてしまいます。

 

僕が足に触れているのに、肩がピクんとなるなどは、

もしかしたら膜のねじれが戻った瞬間なのかもしれませんね。

ねじれが戻ることで血流も増し、全身が温かくなってきますね。

 

で、膜と手術の関係なんですが、

例えば胃の手術をするとして、

メスはまず皮膚を、そして脂肪層、腹筋に筋膜、腹筋、腹筋の筋膜、組織、胃を包む膜、そしてようやく胃にたどり着きます。

鶏肉を裁くときに、重なり合った肉の間に薄い膜があるのがわかりますよね。

本来なら、例えば筋肉と筋膜は滑りあうようになっています。膜同士も滑りあいます。胃と胃を包む膜も滑りあいます。

しかも、膜は、台所のラップのような無機質なものではなく、毛細血管、神経などで張り巡らされていて情報供給や代謝などにも関わっています。

手術によって、膜や筋肉や臓器が傷つけられると、出血や組織の損傷により、

今まで通りのすべりがなくなってしまいます。

組織間の癒着ですね。

これをそのまま放っておけば、そこの手術痕がごりっとか、ぽこっとか、

なるだけではなく、全身の動きに影響が出てきます。

なんか突っ張って動きにくいなあって感じです。

入院中身体を動かさなかったからということもありますが、

膜が突っ張っている可能性があるのです。

 

なので、その癒着を解いてあげないと、、

ってことでクラニオの出番なんです。

 

手術当日は、まだ出血の心配などもありますので、

術後3日くらいたつと、施術の内容にもよりますが、

クラニオなどソフトな方法であれば、

いい回復に導くことができると思います。

 

 

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