そらとり

あなたは何型?【愛着スタイル】人間関係や恋愛に影響を与える4つの愛着スタイル
2022/03/25 トラウマ脳リセットタッチ
LINEで送る
Pocket

「人間関係を保つのが苦手」「なぜか恋愛がうまくいかない…」

そんな悩みの原因、実は愛着スタイルにあるかもしれません。

今回は、人間関係や恋愛といった、あなたの生活に幅広く影響を及ぼしている愛着スタイルについて書いてみます。

これは、愛着理論と言って、イギリスの児童精神分析学者ボウルビーが提唱したものです。(1973年ごろ)

動物に生来備わっている自分の生命の安全を確保しようとする本能に基づく生得的行動により、

自分の訴えや要求にこたえてくれる限られた養育者との間で愛着(アタッチメント)が形成される、とする理論に基づいています。

 

愛着スタイルとは、恋人や友人など、あなたが周囲の人たちとどんなつながり方を求め、

どんな状態が快適だと感じるか左右する傾向のことです。

心理学の研究では、愛着スタイルが、周囲の人が自分をどう見ていると感じるか(認知)、

パートナーや友人、職場などでどう振る舞うべきか(行動)まで、

あなたの生活に幅広く影響を及ぼしていると考えられています。

 

そして、自分がどんな愛着スタイルを持っているのかを把握すると、

認知や行動を変え、快適な状態を作っていくことができます。

恋愛だけでなく、友人、職場などでの人間関係にモヤモヤを感じているなら、

ぜひ自分の愛着スタイルをチェックしてみてください。

 

4つに分けられる愛着スタイル

愛着スタイルは、「安定型」「不安型」「不安定型」「回避型」の4つに分けられ、

基本的に子どもの頃の親との関係によって形成されていきます。

愛着スタイルは?

安定型 小児期に安全と安心が一貫して得られると、子どもは健全な人間関係を築く力を持ち、外的世界を探求できる安定型愛着を発達させます。安定した愛着があれば、自己調整の基礎的能力も備わるし、健全なレジリエンスを発達させることもできるでしょう。

安定型の人は、その名通り、不安や回避の衝動が低く、メンタル的に安定したタイプです。率直さと前向きな姿勢があり、自分が愛着を持ち、信頼している人が自分をいつまでも裏切らず、受け止めてくれることを信じています。

 

不安型 しかし、一貫した安全と安心が得られなかったら、子どもは不安型の愛着スタイルを発達させるかもしれません。これは、養育者がつながりと安心の感覚を十分に提供してくれなかったとき、生き延びようと葛藤するストレスを何とか落ち着かせるための防衛的適応でもあります。

不安型の人は、対人関係に不安を抱き、終始、周囲に気を使い、相手の反応に敏感です。親しくなった人から拒絶されることを極端に恐れるため、べったりとした依存関係を好みます。また、ちょっとした好意を大きく解釈するので、すぐに恋愛モードに入るのも特徴です。

 

不安定型 もし子どもが、最初の養育者とつながりの関係を築けないとしたら、恐れや不安を抱いたり防衛に向かうかもしれません。恐れと不安の中で子どもは、自分の欲求や不安に注目してもらえるように養育者に求め続けます。この不安によってさらに不安が昂じ、不安定型の愛着スタイルを発達させます。

不安定型の人は、距離を置いた対人関係を好みます。これは人間関係で起きる葛藤を事前に避け、遠ざけたいと考えるからです。恋人との関係も愛情はあるものの、ある一線は越えない、越えさせない一定の距離感を持って築いていきます。

 

回避型 あるいは子どもが、より防衛反応を取ることが多いと、回避型の愛着スタイルを持つようになります。子どもは、つながりへの欲求を愛着対象に見せないようにしながら、近接性を維持しようとします。この愛着スタイルは、2つの対立する衝動を持ちます。不安を軽減するため、関係を持つことへの欲求と、関係によって生み出される不安への恐れです。

子どもが養育者に近接性を求め続けねばならないとき、こうした防衛的適応は強化されます。そして関係性が最後まで再構築できないと、ついに崩壊の感覚へと入っていきます。ボウルビィはのちにこの状態を「失望と抑うつ」という言葉で定義しました。

回避型の人は、愛着不安と愛着回避がいずれも強いタイプです。

  • 周囲の人の反応に敏感で見捨てられたくない
  • 対人関係を避けて、「独りでいたい」「ひきこもりたい」

…という2つの不安を同時に抱えているので、対人関係が非常に不安定なものになります。

恋愛においても、この人と親密になりたい。でも、近づけば近づくほど関係が崩れることへの不安がつのり、強いストレスを感じてしまうのです。

 

ただし、一度定まった愛着スタイルが一生続くというわけではありません。

その後の人生において、どんな出会いをしてどんな関わり方をしていくかによっても変化していくとも考えられています。

また、「安定型」の愛着スタイルの人も常にどっしり安定しているわけではなく、「不安型」「回避型」の要素を併せ持っています。

これは「不安型」「不安定型」「回避型」の人も同じで、それぞれ「安定型」の要素は兼ね備えています。

つまり、100%「安定型」ということはなく、誰もが「安定型」「不安型」「不安定型」「回避型」の要素を併せ持っていて、そのうちどの型が一番強く出ているかによって、その人の愛着スタイルが定まるというわけです。

 

では、実際にあなたの「愛着スタイル」は、「安定型」「不安型」「不安定型」「回避型」のどれに当てはまるのでしょうか。

過去数年間のあなたの対人関係を思い返してみましょう。

人間関係にストレスを感じにくいなら「安定型」

仕事でも、プライベートでも、特に大きなストレスを感じることなく、順調な日々が送れているなら、あなたの愛着スタイルは「安定型」である可能性が高いと言えます。

他者からの評判を過度に気にするなら「不安型」

彼氏、彼女からどう思われているか心配になることがあり、職場での上司や同僚、部下や後輩からの評判を気にしていい人を演じていると感じるなら、あなたの愛着スタイルは「不安型」の可能性大。

人付き合いを求めつつも、作った関係を維持するのにストレスを感じているのではないでしょうか。

一匹狼で人付き合いが好きじゃないなら「不安定型」

彼氏、彼女、友人から「何を考えているかわからない」「ドライ」「冷静」などと言われることが多く、職場でも一匹狼タイプだと評されているとしたら、あなたの愛着スタイルは「不安定型」だと言えるでしょう。

踏み込んだ人間関係に憧れる面がありつつも、実際にそういう輪の中の自分を想像すると疲れてしまう。一定の距離を保った関係を好む傾向があるはずです。

「親しくなりたい」と「面倒だな」という気持ちが混同するなら「回避型」

親しくなりたいけど、でも怖い。一緒にいたいけど、面倒でもある。そんな相反した気持ちに振り回されてはいませんか?

対人関係で悩むことが多く、正直、自分でもどういうスタンスで人と接するのが好ましいのかよくわからなくなってしまった。あるいは、今も混乱を感じている。

……といった経験があるなら、あなたの愛着スタイルは「回避型」である可能性があります。

 

あなたの愛着スタイルが見えてきたら、それぞれの愛着スタイルの特徴を参照しましょう。

自分の愛着スタイルの特徴を知った上で、恋愛や対人関係を見直していくと、あなたに適したより良い関係性を作っていくことができ、ストレスが軽減できます。

 

そらとりは、おひとり様専門サロンとして、「安心・安全」のSecureBase(安全基地)を提供します。

完全予約制なので他の方と顔を合わせることはありません。

ゆっくりと安心してくつろげる空間づくりを心がけています。

幼少期にとても大切なタッチ(お手当)を施し、愛着の再構築のお手伝いをさせていただきます。

 

つらかったね子どもの頃

トラウマ脳リセットタッチ

 

 

これも読んでみて?

気になる親の【愛着スタイル】あなたはどう育てられた?

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です