そらとり

「甘え下手?」「自分で頑張っちゃう?」そんなあなたへ
2022/09/27 お知らせ
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前回のブログでは、発達性トラウマの人にはセルフケアは要注意ってことを書きました。

自己肯定感の低さなどから、「今のままではダメ」「人より劣っている」というゆがんだ認識から、

ついつい頑張りすぎちゃう、常に気が張った状態の中で過ごしています。

レジリエンスを育む

 

(めっちゃ自分のことで笑けてくるけど。。)

 

そこにプラスα、「セルフケア」をつけ足されたら、プツッとこと切れてしまうかも、という内容でした。

 

 

で、今日はもう1つ、「つい自分で頑張っちゃう人」「自分で処理して完了しちゃう人」「甘え下手な人」について書いてみようと思います。

結構、いますよね。

何を隠そう僕自身もそうです。

 

原因から先にお話すると、

「相手に求めたものが返ってこなかった」という経験があること。

すると、人との関係性を求めずに、「自分の中でなんとかやり過ごそう」、そういう神経系が育ってきます。

そんな経験をしたのが幼いときであればあるほど、また長い期間であればあるほど、脳や神経系に深く刻み込まれます。

 

それが大人になってからの行動パターンにも現れてくるわけです。

 

それが決して悪いというわけではなく、その人の「生存戦略」だったということです。

 

じゃ、相手に求めたものが返ってこなかったって、どんな体験でしょう?

 

幼い頃の「相手」というのは主に親ですね。

 

*小学生の頃、学校での話をしたかったけど親が忙しくて聞いてもらえなかった。

*宿題を見てほしかったけど見てもらえなかった。

*ただ寄り添って聞いてほしくて、共感を求めていたのに、アドバイスや反論が返ってきた。

*転んで膝を擦りむいて、痛みや恥ずかしさに寄り添ってもらいたかったのに「痛くない!男の子でしょ!」。

*「遊んで~」って近づいていっても「疲れてるから後でね」、それが毎日続いた。。

*おしめを替えてほしかったりおっぱいが欲しくて泣いて呼んだけどなかなか来てもらえなかった。。

*ただ、ぬくもりを感じていたかったけど、なかなか抱っこしてもらえなかった。。

 

ひとは本来、集団生活の中で生きながらえてきた生き物です。

人との関わりの中で安心安全の感覚を育み、危機に面しても、

社会コミュニケーションに関わる神経系を駆使して命をつないできました。

 

ですが上に書いたような体験が幼少期の頃にあると、その神経系の成長が滞ります。

社会コミュニケーションよりも自己コミュニケーションの能力を発達させてきます。

 

前にも述べたように、それは決して悪いことではなく、

例えば、問題解決能力が人より勝っているかもしれません。

あるいは、目標を掲げて、そこに突き進む力が強いかもしれません。

 

でも、ほんとに困ったときに、周りの人に「Help!」と助けを求められない弱さがある、ということです。

 

幼い頃から自分の力で解決する術を身につけていますから、

周りの人からすると自立した「できた人」と見られることも多いかもしれません。

 

実際、ある程度のところまでは自分でできて、ギリギリのところまで頑張っちゃいますが、

実は危ない綱渡りをしていることに本人は気づいていません。

 

気づいたときには落ちちゃっています。。

 

そうならないためにも、セルフケアなどの新たな「タスク」を課すのでなくて、

ポリヴェーガル理論でいうところの、腹側迷走神経複合体という社会交流システムを育てなおすアプローチを、そらとりでは取り組んでいます。

 

トラブルがあっても、柳のようにしなやかに、過ごしていければいいんじゃないでしょうか?

 

そのしなやかさがレジリエンス

困難や脅威に面してもうまく適応できる能力。

交通事故や手術、あるいは愛する人の死の悲しみなどから回復してくるしなやかさ。

 

そんなレジリエンスを育んでみませんか?

 

また書きます。

 

somatic resilience regulation

 

次のブログ→

かといって、親が悪いわけじゃない。。

トラウマは結婚前に癒した方がいいよ

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