そらとり

石との出会いpart2
2020/09/04 ブログ
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眼鏡やコンタクトレンズは子供の頃から使っていたので馴染みがあったのですが、

宝石、なんてね!!

 

ぼくのそれまでの宝石に対するイメージって、、

あんまりいいものではなくて。。

 

昔、父が買ってくれたらしい(たぶん、給料3か月分の・・)

ダイヤモンドの指輪を、

母が失くしてしまったって話を

母親本人から聞いたことがあるのですが、

そのことがずっと僕のこころの中に残ってたんです。

 

ま、それはさておき、

そんな興味のない宝石を扱うわけですが、

当時はまだ若く、まじめだったので、

先輩方に教えられるまま、

それぞれの誕生石を覚えたり、

ルーペでダイヤをプロっぽく見る方法なんかを覚えていきました。

 

なんか変わり者の新人が入ってきたって感じで、

先輩方にはとてもかわいがってもらいました。

 

中でも、宝飾部門のトップ、K次長が、

「おい江口、自分の給料の分くらい、自分で売れよ!」

って目を三角にして、常々言ってくるくらい

恐ろしく厳しい上司だったんですが、

この方との出会いがよかったんですね。

 

とある大手の商社から引き抜きで入って来られた敏腕で、

仕事面は厳しいんですが、

学生時代には大学で火炎瓶を投げたりしていた結構お熱い方で、

50代のその当時でも何か胸に熱いものを持ってらっしゃる、

魅力的な方でした。

 

おばさまのお客さまにはモテモテでしたね。

 

そんな鬼上司に気にいっていただけたのか、

売り場では目は三角なんですが、

バックヤードで休憩するときの目はくりっとしてて、

よくコーヒーをおごってもらってました。

 

 

販売なんかやったことない、

しかも興味のない宝石は、なかなか売ることができませんでした。

 

580円のピアスがタイムセールで99円になるときに、

たまにレジ打ちしてたくらいです。。

 

そんな状態が、3か月、4カ月続いたある日、

なぜか会話が続いたお客さんがいて、、

ショーウィンドーをぐるりぐるりと2,3周、一緒に周ったあとに、

9800円のサファイアのプチネックレスをお買い上げいただきました。

イメージ写真です

 

 

初めて売り上げらしいものを作れた喜びもありましたが、、

2,3周周ってる間の、

先輩方やK次長の視線、、

期待というか、応援のエネルギーの「圧」がすごくて、

それに応えられたってのが大きかったですね。

 

9800円ってのはお店の売り上げ的にはそう大きなものではなかったんですけどね。

 

でも、うれしかたったです。

 

お客さまをお見送りした後、

みんながニコニコでした。

 

 

お客さまも僕も9月生まれで、

それでサファイアだったんです。

そんなデビューでした。

 

 

 

転勤する話を今度、書きます。

 

石との出会いpart3

石との出会いpart4

 

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