そらとり

ハチドリのひとしずく
2020/05/06 ブログ
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「ハチドリのひとしずく」

あるところに多くの動植物が暮らす豊かな山があった。

ある日そこへ雷が落ち、山火事になった。
火は瞬く間に燃え広がり、山は真っ赤に燃え上がった。

里に逃げ延びた動物たちは、途方に暮れて燃える山を見つめた。
「もう何もかも燃えてしまった。終わりだ…」
「住む場所が燃えてしまって、これからどうしよう…」
動物たちは口々にそう言い、落胆してしまった。

しかし1匹だけ必死に消火活動をしている動物がいた。ハチドリだった。

動物たちは彼女を笑った。
指を差して馬鹿にした。
「今更そんなことをして何になる、意味のないことを」
「お前のくちばしで運べる水の量じゃ、火の粉すら消せない」

するとハチドリは静かに、しかし強くこう言った。
「私は、私の出来ることを、しているだけ」

結局山は全焼し、真っ黒な塊となってしまった。

しかしハチドリが必死で消火活動をしたところだけは、
何とか燃え残ることができ、そこには1輪の花が咲いていた。

他の動物たちは、自分たちの愚かさに気付き、恥じた。
誰もハチドリを馬鹿にする権利などなかったのだ。

いや、むしろできることすら放棄していた自分達の方が、
よっぽど笑われるべき存在だったのかもしれない。

その後逃げ残った動物たちは皆で協力して山に木を植えた。

最初1輪の花しかなかった山は、次第に緑が増えていき、
やがて、最初より立派な、美しい山となったのだった。

引用元: (ハチドリのひとしずく いま、私にできること)

 

 

今日もこれまた南米の寓話です。

奇跡のリンゴの木村秋則さんも、講演で引用されたことがあるらしいですね。

 

この寓話は、地球の環境問題で用いられることが多いようですが、

さて僕にはいったい何ができるんだろう?

 

できるだけ、たくさんの緑を植えること、かな?

草も含めて。笑

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