そらとり

癌とクラニオ~その2~
2020/04/14 クラニオ・ケーススタディ
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愛知県一宮市 クラニオ整体 そらとりです。

 

週に2回、通わせていただいていたんですが、

緊急事態宣言を受け、一親等以外の面会が一切できなくなってしまいました。。

 

急に決まったことのようでクライアントさんも知らされてなく、

約束の時間に病院に着いて面会の受付をしようとすると、

「30分前に決まっちゃってね、面会できないんですよ」と警備員の方。。

 

慌ててクライアントさんのメッセンジャーに連絡入れると、

「ちょっと待ってて、看護師さんと話す」

 

しばらくして、警備員さんに呼ばれて、通してもらえました。

エレベーターで上がって、看護師さんに挨拶しがてら、

彼女の状態を聞くと、

「もう、今生きてるのが奇跡なくらいなんです。

あなたのおかげで頑張れているって強くお願いされたから、

今日お通しいたしました。

でも、もう・・」

と言葉を詰まらせてしまいました。

 

もう時間がないんだ。

今日が最後になるかもしれない。

 

覚悟を決めて病室へ入りました。

 

だいぶ痛み止めの薬が強くなってきているらしく、

意識がぼんやりしているみたい。。

でも、笑顔で迎えてくれました。

 

僕と同年代の女性ですが、日本の方ではありません。

こっちでご結婚されてお子さんもいるけど、

彼女の生まれはここではないんです。。

 

仮に僕がメキシコで病気になって、

日本に帰れないくらい悪化して、

僕に会いたいはずの両親もコロナで会いに来れないってなったら、、

とか思うと、胸が痛すぎる。

 

家族への想い、

死への恐怖、

魂の使命、

焦燥感、

 

いろんな感情や思考が入り混じった空間。

 

何をしてあげられるだろう。

 

なにもない。

 

もしかしたら最後になるかもしれないこの面会で、

 

今後のことを話しました。

 

直接は会えなくなるけど、つながるツールはいくつもあります。

 

彼女にとってはメッセンジャーがよかったので、

 

それを通してサポートしていきます。

 

だれか気にかけてくれる人がいる、それだけでも心強いんじゃないかなあって思いながら。。

 

 

僕は1つ、彼女から大事なことを思い出させてもらいました。

 

そのことに感謝して、僕は今日も生きています。

 

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