そらとり

【今はストレスないはずなのに慢性疲労やストレス反応が出ている理由】
2022/10/12 お知らせ
LINEで送る
Pocket

・慢性疲労でお困りの方

・表情が硬いと言われる方

・新しいことが覚えられない方

・緊張して力の抜き方がわからない方

・眠りが浅い、夜中に目が覚める方

・やる気が出ない方

・低身長でお悩みの方

 

などに、特に参考にしていただきたい内容です。

 

 

HPA軸の視点から簡単にお伝えします。

HPA軸、すなわち、視床下部-下垂体-副腎系 ( Hypothalamic-Pituitary-Adrenal axis )は、

ストレス 反応や 免疫 、 摂食 、 睡眠 、 情動 、 繁殖 性行動、 エネルギー代謝 などを含む多くの 体内活動 に関して、

視床下部 、 下垂体 、 副腎 の間で フィードバック のある相互作用を行い制御している神経 内分泌系 のことを指します。

 

 

 

 

ここでは特に強いストレスなどの脅威反応についてみていきます。

 

人は、危機に直面すると、視床下部、脳下垂体を通して副腎に副腎皮質ホルモンを出すように指令を出します。

すると、胃や腸などの消化器系がシャットダウンし機能しなくなります。

口が渇くなどの反応が出ることもあります。

 

これは、消化吸収などの余分なエネルギーを使わず、より速く走って逃げて生き残るための生存戦略の1つです。

 

防衛的適応で危機に直面している間は空腹を感じないこともあるかもしれません。

 

子どもの夜恐症や、視床下部→松果体の作用で睡眠障害がおこったり、

継続するストレス下に置いてHPA軸を繰り返し酷使することでエネルギーが消耗され、

「やる気が出ない」という症状に見舞われることもあります。

 

闘争/逃走の態勢を整えているときは、私たちの記憶力は落ち、止まります。

情報を保存するより、「闘うか逃げるか」に全エネルギーを費やそうと準備をします。

ライオンに襲われかかているのに、呑気に足し算引き算している場合じゃないですよね?

「勉強が苦手」、「新しい仕事が覚えられない」、というのは決して能力が低いせいではなく、

ただ、交感神経系にスイッチが入りっぱなしの状態なのかもしれません。

 

下垂体が過度に刺激されることにより、

甲状腺や性的機能の不全、成長ホルモンのバランスの乱れなどが見られることもあります。

 

上に挙げた例はほんの1部ですが、

ストレスがいかに全身に影響を及ぼすかがお分かりいただけると思います。

 

 

大人になった今、ストレス下にあるとして、上記のような症状が出ているとしたら、

「ああ、なるほど、そういう身体の仕組みで今こうなっているんだ」と理解することができます。

 

 

ですが、今ストレスがないのにもかかわらず、上記のような症状が出ているのはどうしてでしょうか?

 

それは、

・乳幼児期に常に脅威を感じていたとしたら、大人になってもその基盤の上で生きているため。

赤ちゃんのとっての脅威とは、例えば親の不在。または親が鬱状態で赤ちゃんのニーズに応えられなかった。あるいは夫婦間の中が悪く、家の中が緊張感に溢れていた。もしくは、入退院を繰り返して安心安全の感覚を味わえなかった、など。

 

・母親が妊娠中に高いストレス状態にあったため。

生まれたときにHPAが脅威の生理状態基準設定されて、ストレスな生理状態を基盤に持つ赤ちゃんが生まれます。子どもも大人も「危機が迫っているぞ」という警戒的な生理学を正常値として発達します。

 

このように、今のつらい症状の発端が、

実は数十年前にもさかのぼると言われると驚くばかりか「なすすべ無し」と諦めてしまうかもしれません。

 

でも大丈夫です。徐々にではありますが、調整あるいは発達させることができます。

 

お子さんの低身長でお悩みの方もいらっしゃいますが、アプローチが早ければ早いほど、

元の軌道に乗せてあげることができると思います。

 

視床下部は脳の一部です。同時に内分泌系の一部です。

つまり、HPAシステムの調整をよりよくサポートすれば、脳、中枢神経系、内分泌系まで働きかけることができます。

HPAに関する全ホルモンのシグナル伝達が起こるのです。

身体のシステムが反応して調整を始める際に、多少の乱れが予想されるのであまり急がない方がいいとされています。

大きな変化を求めると、それ自体がストレスとなり、身体のシステムが耐えきれずシャットダウンを起こすかもしれません。

 

なので段階的にゆっくりと進めることが大切なのです。

 

HPA軸の調整ワークはかなりパワフルなので、そらとりでは、

クライアント様の身体のシステムがある程度バランスが取れてからしか提供はしていません。

 

最初は、腎副腎や脳幹にしっかりと寄り添い、安心安全のベースを築くことを重視しています。

 

 

Somatic Resilience Regulationの修了書をいただきました

 

レジリエンスを育む (レジリエンスとは、困難な状況を乗り越えるための柔軟性、もしくは回復力のこと)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です