いじめに遭うとトラウマ体験になりえますが、
ここでは、「いじめに遭う要因にトラウマが潜んでいるかもしれない」、というテーマでお話させていただきます。
よく、いじめる側がもちろん悪いけど、
いじめられる方にも原因はある、ってこと耳にすると思います。
(被害に遭われた方には本当にお気の毒ですが。。)
いじめられる原因ってなんなのか、
どこから来てるのか、
いつ原因はできるのか、
そんなことを書いてみようと思います。
これには、先に書いた「境界線」が絡んできます。
隠れトラウマシリーズ~え!?今それを言う?~ | そらとり (cranio-kenko.com)
幼少期からの成長の過程で(もしかしたら胎児期も含まれるかも)、
境界線が脅かされる体験をすると、
境界線に「ほころび」でできてしまい、
安心安全の空間を作ることが難しくなってしまうのです。
それで、いじめる側に侵入を許してしまうんですね。。
いじめる側にも当然「問題」があって、
境界線の「ほころび」を見つけるのが上手なんですね。。
(変な言い方ですが。。)
いじめる側にも、いじめられる側にも、いじめが起こるずっと前から傷ついている可能性があります。
この問題はほんと深くて、家庭環境にまで入り込まないといけないかもしれません。。
家族全員で取り組むべき課題があることが多いようです。
よく学校側が非難されたりしていますが、家庭は大丈夫でしょうか?
家族の顔を見ていますか?
優しいトーンで話しかけていますか?
会話はありますか?
健康状態を把握していますか?
のびのびとくつろげていますか?
僕にも、いじめに遭うかも!?っていう瞬間が実はありました。
高校1年のときだったんですが、当時あることが理由で僕は目立ってたんですね。。
で、ちょっと突っ張ってたやつらからしたら、
(まさにこの時代。。)
僕の存在が面白くない。。そんな感じだったんでしょう。
ある日、休憩時間に1人でトイレに入りました。
小用です。
壁に向かって放尿していると、
(めっちゃ無防備な瞬間。。)
背後に何人かの気配が。。
「お~~~っと!」
「チャ~~ンス!」と言ってきた。。
声の調子からすぐに誰かわかりました。
そう、ツッパリたちです。
ま、普通なら「ヤバい。。」ってビビりますよね。。
で、今となれば振り返っておしっこかけてやればよかったと思いますが、
その時はね、すーっと深呼吸してゆっくり吐ききって、おしっこもしっかり出し切ったんですね。
あまり頭が回転してなかったというか、
どうにも抵抗できなかったというか、ある意味覚悟ができていたのか。。
で、すっかりすっきりして振り返るともう誰もいなかったんですよ。
なんか拍子抜けしましたが、今となればその理由を理解できます。
そう、境界線です。(心理の世界ではboundaryとも呼びます)
目に見えないバリアが張られたんです。
そのバリアが彼らの侵入を許さなかった、そう信じています。
(信じるか信じないかはあなた次第です)
では、どうしてそんな境界線を張ることができたのかというと、
それは、いろいろありながらも、平凡で愛情に満ちた環境で育ててもらったことや、
失敗と成功を繰り返しながらも努力が実を結んだこととか、
いろんな要因が積み重なって出来上がったものだと思っています。
自分にとっての安心安全な境界線が、自然に育まれていたのだと思います。
それならば、もしあまり幸せでない幼少期を過ごしたとして、
本来ならば育まれてきただろう境界線が出来上がらなかった場合はどうすればいいのでしょうか?
それには、
いい人との出会い、
それが叶わなければセラピストなど専門家の手を借りる、
あとは、
なんでもいいから継続できるものを続ける、(朝の散歩とか神棚のお世話とか。。)
小さな成功体験を積み上げる、(クロスワードとか草むしりとか。。手の届く範囲で。)
などが効果的とされています。
境界線が脆弱なままだと、
いじめ以外にも、
人から騙されやすかったり、
いいように利用されやすかったり、
痴漢に遭いやすかったり、
空き巣の被害に遭ったり、
あとはオカルトチックですが変なものにとりつかれやすかったり、、、
など、つらい思いを繰り返すことになるかもしれません。
まずは意識することから始めてみるといいと思います。
境界線ってものに意識を向けるだけで強化されるかもしれません。
健全な境界線を育んで、安心安全を確保して、
あなたらしい光を放つ人生を。
応援しています。
感謝