不安ってなんでしょう?
どこから沸き起こってくる感情なんでしょう?
今、不安を感じている人がとても多くいらっしゃるので、
その正体を探ってみました。
まず、
不安とは、機能脳科学的に言うと、将来の恐怖の予期のことです。
例えば、過去に大地震に遭って恐怖を体験した人がいるとします。
すると、ちょっとした揺れにも不安を感じてしまうと言います。
人が不安を感じるとき、脳内で活動しているのは、大脳辺縁系の偏桃体です。
偏桃体は恐怖を感じるときに活動する部分です。
不安も恐怖も同じような感情で、そこに時間軸が入ったようなものです。
(恐怖は過去から現在、不安は未来)
もう1つ、
漠然とした不安。。
過去に大した恐怖体験をしたわけではないのに、なんとなく不安を感じている状態のことです。
不安にまとわりつかれているともいえるかもしれません。
今、人の不安を煽る存在がたくさんありますね。
特にメディアなど、不安を煽った方がたくさん売れるということもあるので厄介です。
(テレビを観なくなったってひとも増えてきました。(笑))
ニュースも気持ちが暗くなるような内容がほとんどです。
子供向けの童話も今読むと結構怖い内容のものがあったり、親の死が描かれていたりします。
そうやって、各世代があらゆる方向から不安ビームにさらされている毎日です。
でもそれって、あなたの本当の恐怖体験ではないですよね。
他人が言ったことを鵜呑みにして「不安もどき」にとりつかれている人が多いんじゃないかということです。
「不安とは将来の恐怖の予期である」という不安の定義に照らし合わせて、
「これはほんとに不安なのか?」もう一度よく検討することで、
大方の「不安もどき」は追い払えるはずです。
「なんとなくまとわりつく不安」の対策としては、別のアプローチもあります。
不安になりやすいのは、
医学的に言うとセロトニンが出にくい状態になっているからです。
セロトニンは心を落ち着かせる神経伝達物質の一種です。
「幸せホルモン」とも呼ばれていますね。
昨日(20年10月21日)のNHKあさイチでも「セロトニン大作戦」がやっていましたね。
まさにタイムリーです。
求められている情報なんでしょうね。
で、セロトニンを増やす方法ですが、
番組にもありましたが、
1.日光を浴びる
2.呼吸をする(カラオケなども良)
3.リズム体操
3つをまとめてできるのが、ウォーキングですね。
セロトニンを増やす方法はもっとあります。
セロトニンは、強い情動の後に分泌するという性質があります。
情動の種類は問いません。
喜怒哀楽なんでもいいのです。
とにかく強い感情が動けば、
抑制物質としてセロトニンが出てくるようになっています。
・吉本新喜劇などのお笑い
・思い切り泣ける映画
・足つぼマッサージ(痛いやつ)
・痛気持ちいいくらいのストレッチ
などいろいろあると思うので、手軽に取り入れられるものを試してみてください。
僕は昔、失恋したとき、
雨の中がむしゃらに走ったり鉄棒で懸垂したりかなり無理なトレーニングをして身体を痛めつけたことがありますが、本能的に知ってたんでしょうね。スッキリ発散はできましたがあまりおススメはしません。。(笑)
リストカットも同じ類のものなのかもしれませんが、ダメですね。
また、体内でセロトニンを作っておくには、
肉、魚、牛乳、チーズ、卵、納豆、豆腐、ナッツやバナナなど、
トリプトファンを含む食物を摂り入れる必要があります。
(全体をバランスよく)
あと大事なのが、セロトニンは腸で生成されているということです。
なので、腸内環境を整えておいたほうがいいですね。
腸内環境と鬱の関係も最近ではよく取り上げられるようになりました。
善玉菌と悪玉菌とのバランス、腸もみで柔らかく保つことなどが重要ですね。
脳は情動を習慣化しやすい性質を持っています。
不安だ不安だと思っていると、紙に折り目がつくように、不安が習慣化されてしまいます。
いつも心が晴れない、意欲がわかないといった鬱の症状を呈する人も出てきます。
メンタルヘルスが悪化すれば、他の病気にもなりやすいですし、自殺の危険性も高まることになります。
早めに気づくこと。
そんなに深刻にならないで、ちょっと散歩に出てみよう~とか、庭の草むしりでも~でいいと思います。
そらとりでも、~畑でこころの草むしり~、「そらとり草むしりカウンセリング」をやっています。
よろしければご利用ください。
まとめ
不安には、
・「過去の記憶に基づいた将来の恐怖への予期」としての不安と、
・知らないうちに他から影響を受けた「不安もどき」
の2種類があるということ、
そして、セルフでできる不安の攻略法を述べてきました。
次のブログで、
「過去の記憶に基づいた将来の恐怖への予期」としての不安についてもう少し見ていこうと思います。
不安、ストレス、うつの呪縛からもういい加減解放されたい方へ