手汗、すなわち手掌多汗症は、自律神経のうち交感神経の活発化が発症にかかわっています。
ストレスがかかったり、緊張したりすると手の平が湿ってくる。。
だれにでも経験あると思います。
「手に汗握る試合だった・・」などの場面にも使われますよね。
手掌多汗症とは
手掌多汗症とは、手のひらや足の裏などに汗を多くかく疾患です。
緊張している時や暑いときに手に汗が多く出ますが、緊張をしていない状態や涼しい時でも手にたくさん汗をかいてしまうこともあります。汗をかく量にも個人差があり、少し湿っている程度から、滴り落ちるほど大量に汗をかく人もいます。
手掌多汗症の原因として、手に分布する交感神経の活発化が関わっていると考えられています。交感神経は手の汗腺に作用して汗を出させる神経で、通常は緊張した時や、暑いと感じた時に活発化して汗が多くでるのですが、手掌多汗症ではこの交感神経が常に活発化しているために大量の汗をかいてしまうのです。なぜ手に分布する交感神経だけが活発化するのかはわかっていません。
手の汗腺そのものには異常はありません。
(手掌多汗症専門外来の加賀谷正クリニックさんの記事からの引用です)
交感神経が異常に活性してしまっているのですが、それが何故かわかっていないと書かれています。
こちらのクリニックだけではなく、どこのサイトでも「原因はわからない」とあります。
実は、我が家の長男も手汗で悩む1人です。
ピアノを弾くので困っているようです。
普段はぼんやりしてることが多いので、「交感神経」となかなか結びつけにくいのですが、
長男は、出生の時にトラブルがあったので、
そのときに自律神経が乱れたものがまだ残っているのかもと思いました。
参道を通ってすんなり出てこれればよかったのですが、
へその緒が絡まって羊水で窒息。。
最初は必至でもがいて「交感神経」で戦ったけど、
生まれたての赤ん坊は無力です。
ブルーの「背側モード」に切り替えたんだと思っています。
そのときのストレスが神経系に刻み込まれていて、
それが手汗に出ているのかなと想像しています。
ちなみに胃腸も弱いです。
あ、この3つの神経モードというのは、
新しい自律神経の捉え方でポリヴェーガル理論と言います。
アメリカのステファン・ポージェスという博士が提唱されました。
なので、原因不明の手汗で悩まれている方は、
過去に手術や交通事故、強いストレス、虐待など、神経系がダメージを受けるようなことがなかったか、一度振りかえられるといいかもしれません。
そのときのショックが神経系に閉じ込められていて、心身に影響を与えている可能性があります。
神経系に閉じ込められたショックを取り除く手法も近年注目されつつあります。
当サロンでも専門にしているクラニオセイクラルセラピー・バイオダイナミクスやボディコネクトセラピー、またソマティック・エクスペリエンシングなど、神経系に働きかけるソマティックな手法が研究されています。
手汗も、手の平だけに注目するのではなく、全体を見て、その人のヒストリーに耳を傾けると、なにか解決策が見つかるかもしれません。
手掌多汗症専門外来加賀谷正クリニックさんのサイトです
手汗は生まれつき?|松戸市東松戸の加賀谷正クリニック (kagaya-clinic.jp)
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この記事を書いた人
そらとり代表 江口剣太郎
メキシコ在住12年、クラニオセイクラルセラピー・バイオダイナミクスをイギリスで学び、
2010年に帰国、現在は愛知県・岐阜県エリアで活動中。
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