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「喜び脳」か「不安脳」、ニューロセプションから読み解く
2020/12/14 ブログ
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『喜べば、喜び事が、喜んで、喜び連れて、喜びに来る』

小さなことでもいいから、
喜びや感謝の気持ちを大切にすること。

今を喜んでいれば、
未来も喜びに溢れたものになること。

そんな風に僕は解釈していて、
なんかほっこり前向きになれるので好きです。

夜寝る前に、その日にあったよかったことを思い浮かべると、だんだん気分が明るくなって希望が湧いてくる、という検証もあります。

脳は寝ている間に情報を反復練習する働きがあります。

ついついネガティブな方に引っ張られてしまう人も、
寝る前に1つでも2つでもいいので、「よかったこと」思い出してみてください。

喜び脳に生まれ変わってきますよ。

でもなかなかそうはいっても難しい・・

ついつい不安にばかり目が行ってしまう、、って方、多いかもしれません。。

 

それは生まれつきの性格なのか何なのか。。

 

実は、幼少期に形成された神経系によるものかもしれません。

 

子供は、生まれて育つ中で、

親や周囲の人たちに抱かれたり、

優しく話しかけられたり、

笑顔で見つめられたりして、

「自分は愛されている」

「ここは安全だ」

と認識して伸び伸びと成長することができます。

 

しかし、虐待や不適切養育、または夫婦共働きや核家族化による「子供の世話人の欠如」によって、不安や孤独感、寂しさなどを感じて育つと、

自分の身に危険を及ぼす存在に常に注意を払うようになります。

 

これは、自分の身を守るためにおのずと身につけられたものなのですが、

それが度を過ぎると、

ストレスに対して人以上に反応してしまったり、

いつもびくついていたり不安やネガティブな要素にばかり目が行ったり、

自己肯定感が低く、人との交わりや恋愛もうまくいかなかったり、

日常生活にも支障を及ぼしていしまいます。

 

ニューロセプションとは

周囲の状況が安全か否か、常に感じ取り、判断している神経系の仕組みをニューロセプションと呼びます。

これは、なんとなく気配を察するなど、「思考」を通さずに知覚する神経系の働きで、無意識のうちに常に行われています。

そして、このニューロセプションの発達の仕方は、今までどのような人生を送ってきたかによって大きく変わります。

例えば、子供のころ、安心して育った人は、ニューロセプションの発達も健全で、安全と危険を適切に判断できます。

しかし、先ほどから述べているように、虐待や不適切養育があったり、親の顔色を気にしてビクビクして過ごしていると、ニューロセプションが円滑に発達せず、常に危険信号ばかりを探すようになります。

ちょっとした刺激に過敏に反応したり、悪いことばかりに目が向いたり、逆にどんな人とも無分別に関わってトラブルに巻き込まれたり。。

発達性トラウマを抱える人は、このニューロセプションが常に危険を察知するように働いていて、

交感神経の<闘争/逃走モード>や、背側迷走神経の<凍り付き/不動/鬱モード>に入りやすい傾向があります。

 

では、そうやって幼少期に刻み込まれたものだから仕方がないのか、、、

実はそうではありません。

 

修復していくことは可能なんです。

ここに、セルフでできるいくつかその方法を挙げておきます。

 

・散歩

・自然の音を聞く

・動物と触れ合う

・笑う

・歌う

・ヨガなどのエクササイズ

・五感を楽しむ食事

・腸活

・自律訓練法

・タッチ

 

他、専門家の力を借りるという方法もありますが、

神経系という<身体>の問題であることから、

対話などのカウンセリングもいいですが、

身体からの(ソマティックな)取り組みが回復も速く、

有効であるとする専門家が増えてきているようです。

 

代表的なソマティックなアプローチ

・EMDR

・ブレインスポッティング

・TFT

・ブレインジム

・ホログラフィトーク

ボディコネクトセラピー

バイオダイナミック・クラニオセイクラルセラピー

・ソマティックエクスペリエンス

 

参照:花丘ちぐさ著「その生きづらさ、発達性トラウマ?」

 

 

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